9月の勉強会 -成年後見制度について-
9月25日に諏訪市社会福祉協議会 社会福祉士の北沢将広先生を講師に招き、「成年後見人制度」を勉強しました。
言葉はどこかで聞いて知っていても、実際にどのような制度なのかを良く理解していませんでした。
実際にあった事例を基に、成年後見制度の利用にいたるまでの流れを勉強し制度を理解することが出来ました。
1.成年後見制度とは
「身上監護」、「財産管理」の面に関する事務を、本人の意志や自己決定を尊重しながら行うことにより、本人を保護するための制度である。
2.成年後見制度の理念
1) 自己決定の尊重⇒本人が自分で判断して自分で決めることの尊重
2) 残存能力の活用⇒本人がその時点で持つ能力を最大限に活かす
3) ノーマライゼーション⇒障がい等の有無にかかわらず普通の生活の実現
3.成年後見制度の種類
1) 法定後見制度⇒家庭裁判所が後見開始の決定を行う
2) 任意後見制度⇒あらかじめ自分の意志で選んでおく(公証役場で手続き
をとる) 判断能力が低下した時に効力を発効
4.後見人が行う職務
・財産管理
・身上監護
5.後見人ができないこと
・債務の保証人になること
・身柄を引き取ること
・事実行為(病院までの送迎、介護)
・一身専属的なこと(医療行為の同意、婚姻・離婚・養子縁組等の身分行為)
・日用品の購入後の取り消し(食料品・衣類等)