10月の勉強会 -新規利用者の「知るべきこと、知らなくて良いこと」-

10月の勉強会は、諏訪赤十字病院 訪問看護ステーションの高橋光子先生を講師にお招きして、【新規利用者の「知るべきこと、知らなくて良いこと」】 という変わったテーマで勉強会を行いました。

非常に興味深いテーマであり、知るべきことというのは、利用者への安全・円滑なサービス提供のために必要な情報であり、知り得た情報を何に使うか、どう使うかがポイントとなるというお話をして頂きました。
また、知りえた情報を守るという守秘義務を遂行する介護、利用者様との距離感をしっかり維持して家族のような関係にならないような介護が必要というお話もありました。

職員一同、興味津々に聞き入っていた姿が印象的でした。

 

 

 

【知るべきこと】
1.利用者本人に関して
・全体の到達目標(ケアプランの目標)
・訪問介護は何を担うのか=導入された理由
・病名、体の状態、経済状態、注意点

2.生活面の情報
・1日の生活パターン
・3食食べているか、そうでない理由
・食事作り、洗濯等の家事は誰がするか
・ゴミ出しは誰がするか、曜日は
・着替え、入浴は定期的にできているか
・買い物はどこでしているか
・大切にしている習慣等々
3.家族の情報
・家族構成、健康状態、介護力、関係性、住所
・利用者本人をどう介護していきたいと思っているか
・主介護者・キーパーソンは誰か

 

【知らなくて良いこと】
1.今の介護支援にあまり関係の無いこと
2.興味本位で知りたいこと

 

【守るべきこと】
1.守秘義務
・利用者の身の上や家庭に関して知り得た情報を漏らさない
2.擬似家族にならない
・業務としての介護