7月の勉強会 - 在宅での薬の正しい飲み方 -

7月の勉強会は、講師にリジョイス諏訪薬局 薬局長  牛山 正裕先生をお迎えして「在宅での薬の正しい飲み方。」 をテーマに行いました。

◇ 薬の剤形は大きく3つに分類される
1.内服薬
2.外用薬
3.注射薬

◇ 薬を飲み忘れた時の対応
・ 飲み忘れに気づいたらできるだけ早く飲む
・ 次の飲む時間が近い時は1回飲むのをやめるか、薬を飲んで次に飲む薬の時間を遅らせる
・ 次に薬を飲むまで、時間を遅らせる目安

・ 1日3回飲む薬は4時間以上あける
・ 1日2回飲む薬は5~6時間以上あける
・ 1日1回飲む薬は8時間以上あける

※ 糖尿病の薬は飲み方を間違えると低血糖をおこす事もある
てんかんの薬は血液中の薬の量をきちんと保つことが大切である
自分の判断で行わず、医師・薬剤師に相談する

◇ 薬と飲食物の相互作用について
・ 制酸剤や牛乳と抗生物質⇒マグネシウム・カルシウムが抗生物質と結合し効果が減弱されることがある
・ ワーファリンと納豆・クロレラ・青汁⇒ビタミンKを多く含み、作用を弱める
・ グレープフルーツと血圧降下剤の飲み合わせ⇒グレープフルーツに含まれる成分が血圧降下剤の代謝を抑制し血圧降下薬の効果が強まることがある

◇ 数種類の薬があり、飲み忘れ・飲み間違えが多いがどうしたらよいか?
・ 処方医の指示により薬を「一包化」することが出来る
・ 薬カレンダーや服薬管理ケースを利用する

◇ 錠剤・カプセルが飲み込みにくいけどどうしたらよいか?
・ 口の中で溶けるOD錠を使用する
・ ゼリーやプリン、お粥などと一緒に飲む
・ 水の代わりにトロミ付きの液体で飲む
・ 補助ゼリーを利用する

◇ あまっている薬はどのようにすればよいか?
・ かかりつけの薬局に相談する⇒服薬中の薬は、薬剤師が医師に連絡して、処方日数を調整してもらうことにより無駄をなくすことが出来る
・ すでに服薬を中止している薬、古くなってしまった薬は、薬局で処分してくれる ⇒ かかりつけ薬局に相談する

 

普段、何気なく飲ませている薬でしたが、あらめて重要性やわからなかった疑問をしっかり学ぶことが出来ました。職員一同、今後の業務に反映させていきたいと考えております。