7月の勉強会 -食中毒に関して-

当事業所では、調理の実習、勉強を不定期ですが行っています。そして、毎年この季節になると同じように食中毒に関する勉強会を繰り返しています。

今年も暑い季節になりましたので、今回も諏訪赤十字病院から講師の先生をお招きして、職員一同が勉強させて頂きました。
今回の講師は、諏訪赤十字病院 管理栄養士 久保このみ先生です。

よろしくお願い致します。

 

【食中毒予防に関する勉強会】
開催日 :7月27日
講 師 :久保このみ(諏訪赤十字病院 管理栄養士)

食中毒予防の3原則・食中毒を防ぐ6つのポイント・正しい手洗いのしかた について勉強会を行いました。

1.食中毒予防の3原則
■ 細菌をつけない
きれいに洗う(手・食品・食器・調理器具・ふきん等)
他のものに菌をつけない

■ 細菌をふやさない
細菌は高温多湿な環境で増殖が活発になる。
冷蔵・冷凍等の保存方法を徹底する。

■細菌をやっつける
肉料理は中心までよく加熱する。
まな板は洗剤で洗い熱湯をかけて殺菌する。

 

 

2.食中毒を防ぐ6つのポイント
1)食品の購入
◇ 新鮮なものを購入する。
◇ 温度管理が必要な食品は最後購入する。
◇ 消費期限を確認する。

2)家庭での保存
◇ 冷蔵庫に入れる食品の量は7割程度を目安にする。
◇ 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に設定する。

3)下準備
(環境編)
◇ タオル・布巾は清潔なものに交換する。
◇ ゴミはこまめに捨てる。

(食材編)
◇ 野菜はよく洗う。
◇ 料理する分だけ解凍して使用する。

(生肉・生魚・生卵編)
◇ 生肉、生魚、生卵など扱った後は手を洗う。

(調理器具編)
◇ 包丁、まな板、布巾、スポンジ、食器など。
◇ 使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗う。
◇ 消毒効果を得るために、熱湯をかける。

4)調理
◇ 調理する前はきれいに手を洗う。
◇ 食品の中心温度が75℃で1分以上加熱する。

5)食事
◇ 食事前にも手を洗う。
◇ 長時間室温に放置しない。

6)残った食品
◇ 残った食品を扱う前にも手洗いをする。
◇ 温め直す場合、十分に加熱する。
◇ スープなどは沸騰させる。(目安として75℃以上)

 

3. 代表的な食中毒
腸炎ビブリオ、カンピロバクター、サルモネラ、病原大腸菌、ノロウィルスなど