6月の勉強会 - 認知症を理解したい。そして、関わりたい。 -

今回の勉強会は、講師に医療法人清風会宮坂医院 看護師 保科典子先生をお迎えして「認知症を理解したい。そして、関わりたい。」 をテーマに行いました。

 

認知症の種類
① アルツハイマー型認知症
・ 最も多い認知症、記憶障害(物忘れ)から始まる
② 脳血管認知症
・ 脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などによって神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れて記憶障害・言語障害が現れる
③ レビー小体型認知症
・ 幻視や筋肉のこわばり(パーキンソン症状)など伴う
④ 前頭側頭型認知症
・ 会話中に突先立ち去る、万引きをする、同じ行為を繰り返す等、性格変化と社交性の欠如が現れる
⑤ 正常圧水頭症
・ 脳の周りを循環している脳脊髄液の吸収が何らかの原因で悪化して、生じる認知症で歩行障害・認知機能障害・尿失禁の三大症状がある。手術によって改善する

 

認知症の症状は2つに分かれる
① 中核症状
脳の細胞が壊れることによって直接おこる症状で記憶障害・理解判断力の低下・実行能力の低下など
② 周辺症状
本人がもともともっている性格、環境、人間関係などがからみあって、うつ状態や妄想のような精神症状や日常生活への適応が困難となる

・ 認知症は本人がもともと持ち合わせている性格や置かれている環境が大きく作用する。
・ 複数の症状が重複する人もいて多様化する。
・ 人によって症状が異なるので、全く同じ症状の人はいないと言っても過言ではない。

 

訪問サービスに入ってまず最初に利用者と関わることは
① まず、最初に挨拶をする
② サーピス時間に与えられた仕事をこなすのではなく、利用者とヘルパーの脳の活性化を図る
③ 利用者に役割・目標をもたせる
④ ほめることでドーパミンが放出されやる気を起こさせる。

 

 

認知症の人(利用者)の視点に立った支援を行う
① 問題の要因を探り、その時々に応じたかかわり方
② 利用者の気持ちや意向、状態に応じた支援
③ 利用者の力を借りる支援
④ 地域の多様な人とのつながり、共に支え合う
一概に認知症と言っても、種類や症状が様々であるということを勉強しました。関わり方も視点を変えることが大切ということを学びました。ありがとうございました。
職員一同、今後の業務に反映させていきたいと考えております。